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2018.9.20

「自然と住まい研究所さん」の社員旅行へお誘い頂き、3度目のホテリアアルトへ。

この場所へ訪れる度に穏やかな光の美しさを感じます。

ラウンジの天井の間接照明の落ち着いた光

天井の曲面にひろがるやわらかな光

朝起きた時に窓から差し込む透明な光

このような場に漂う空気の質感や、光の表情までも設計できるようには
まだまだ練磨しなければいけません。
いつか届くようになりたいと思う建築です。

夕食後には伊礼さんより「バワの建築」についてレクチャーを受ける事ができ
ました。
バワの建築も光を絞ったり、単純な架構の中に水や樹など自然を誘い込みなん
とも豊かな場を生み出しています。

「外と内の境界、ここに設計の大きな可能性がある」
「光」「内と外のあいだ」「窓辺、軒下」

いろいろなヒントを与えて貰いとても充実した2日間でした。


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2018.9.4

愛媛県内子の街並みを散策した時に写した街路の風景、
正直な素材、木、石、漆喰が見切りもなくぶつかりあい風雨に
さらされて朽ちた質感がなんとも良い風合いです。

正直な素材で衒う事なく素直につくった納まりは年月が経つ
ごとに魅力が増して行きますね。


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2018.8.30

愛媛県内子の街並みに建つ「上芳我家住宅」木蝋産業で栄えた明治27年
に上棟された建物。

街道を歩いてゆくと建物の妻面が目に入って来ます。
3段に並んだ庇、黄色い土壁となまこ壁の組み合わせ、帆掛け船をモチーフにした
棟そびえる鳥ぶすま、堂々たる外観です。

正面に建つと2階に虫籠窓、1階に細い出格子が並ぶシャープな意匠、洗練されて
いますね。

平面構成は手前に店の間、座敷、中庭を挟んで離れ座敷という典型的な町屋プラン
規模が大きいのと、広い炊事場が取り付いているので豪勢な印象を受けます。

敷地全体をみると主屋のまわりに釜場、出店蔵、物置き、離れ部屋、作業場
など広い敷地にいろいろな付属建築物が付随しています。

中庭からバウンドした光が畳表をなめるように広がります、日本人のDNA
に刻まれた美しい陰影の情景。

中庭を囲む縁に設けられた水鉢、こういったなにげない室礼が場の雰囲気を
華やかにします。

最盛期には多くの作業員さんのおなかを満たすために大活躍したであろうレ
ンガのかまど、かわいらしい佇まいです。

きれいな切妻屋根のライン、中庭を通じて座敷に届く柔らかい光のひろがり方、
主屋と離れをつなぐ半屋外の縁側空間の豊かさ、
現代の設計者にとっても掬い上げるべきたくさんのヒントが埋まった住宅でした。


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手描きスケッチその他
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2018.8.25

学生の時にDOCOMOMOJapanでその存在を知り、ずっと見たかった木造の小学校。
最寄りのバス停から徒歩40分ととても行きずらい場所、しかも年に3回しか見学の
機会がない建築ですがやっとこ見ることができました。
建物を見て最初に感じた印象は「軽い」「明るい」、軽い明るいといえば鉄骨
造の特徴と思っていましたが、素材が木なのでさらに軽い印象。
こんな木造建築を1950年代に実現し未だに現役の小学校、これだけで猛暑の中てく
てくと歩いて来た甲斐がありました(笑)

設計は松村正恒さんによるもの、ライトの弟子にあたる土浦亀城さんの事務所で
修行をされた後、八幡浜市役所職員として多くの建物の設計をされた方です。

東校舎が特に魅力的でとても豊かな場所になっていました。
シンプルな架構にも関わらずとても豊かな空間が生まれているのは2つの理由
があると思いました。
ひとつは敷地の素晴らしさ、谷あいの小川の横に佇む校舎には水で冷やされた
涼しい風が吹き込み、窓一面に南側のミカン畑の風景を望む事ができます。
もう一つはスキップフロアを使った豊かな断面構成、廊下と教室の間に光庭を
挟む事で明るい学びの場が生まれています。

階踏み面350㎜蹴上110㎜と子供にも上りやすいおおらかな階段。

モダンな校舎に差し込まれたお伽話にでてきそうな遊び心たっぷりの図書室、
照明は山小屋にありそうなランプ、銀糸張りの天井、竹の輪切りで描かれた星座。
室内に飽きたら川面に張り出したベランダで風に吹かれて本を読む事もできます。
こんな素敵な図書室があったら一日中居てしまいますね(^^)
北欧の建築家アスプルンドの図書館のお話し部屋を思い出しました。

木造で明るく軽い素晴らしくモダンな建物を造り、その中に子供の想像力を刺激
するような物語のある空間をそっと挿し込む。
「日土小学校」かなり好みです!(笑)


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手描きスケッチその他
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2018.8.9

ono設計室は明日8月10日(金)~14日(火)までお盆休みを頂きます。
気になっていた建築を見る旅に出てきます(笑)
皆さんも暑い日が続きそうですがゆっくりとお過ごし下さい!


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2018.7.28

益子のpejieさんで見つけた古布の雑巾。

昔の人が使っていた古布に藍染めをしてリメイクしたもの、
針糸の一刺し一刺しがまばらであったかい気持ちになります。

モノとヒトとの間に親密な関係があったのだなぁ・・と微笑ましく
感じます。


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2018.7.26

7月28日(土)より水戸芸術館にて内藤礼さんの展示会が始まります。
内藤さんといえば、直島の家プロジェクトや豊島美術館(設計:西沢立衛さん)
での作品など、建築好きは目にしたことが多いはず。
今回は自然光のみを使った展示ということで今から楽しみです!


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2018.7.21

僕もよく採用する外装材「そとん壁」の説明会に出掛けてきました。
前半は建築家 伊礼さんのレクチャー、
伊礼さんの作品は開口部のバランスや壁や天井への光の廻り方など
何度見ても美しい住宅ばかりです。

後半は左官屋さんによる実演、スチロゴテ仕上げ、搔き落とし仕上げなど
の工程を実際に見ることができました。
コテで平滑に仕上げた壁面をゴリゴリと掻き落としてゆくと、壁面に陰影
と土壁のような風合いが生まれ美しい質感となります。
伊礼さんもレクチャーで言われていたのですが、写真にはうつらない「質感」
が設計の要素としてとても大切なものだと実感しました。


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2018.6.30

15年間使い続けてきたブラウンの髭剃りが故障してしまいました。
長年に渡りほぼ毎日顔を撫でつつけてくれた(笑)道具だと思うと
そう簡単に捨てるのは忍びない。

新しいものを変える値段で治るなら直そう!と思い家電屋さんにい
くと店員さんが
「パーツがあれば直せるけどもう製造していない、新しいの買った方
が安いですよ」との事、
言われてみれば車もスマホも何年かたつと別に必要のない機能が増え
「新しいの買った方が得ですよ・・」とくる。
分かっちゃいるけど「お前も面倒くさい事言わないで消費・消費!」
といわれているようでなんだかしらけますね。

いろんなモノが手を変え品を変え新製品としてねつ造され垂れ流しさ
れる世の中でせめて「人の住まい」だけはこの妙な循環からははずれ
ていて欲しい、
「商品」といわれるような佇まいの住宅はつくりたくないなぁ・・
と感じた家電屋さんでの一日でした。


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2018.6.28

JIA環境建築賞 最優秀賞を受賞した落日荘の見学会へ脚を運んできました。
この建物は石岡市に住む岩崎さんご夫妻がセルフビルドで建てられた住まい、
10年以上ひたすらご夫婦でコツコツと建物をつくり続けいまなお進行中。
このスピード、効率が最優先される日本社会の中でなんともスケールの大き
な建築です。
二つの建物と囲われた中庭という構成はなにか集落のようでとても豊かな場所
となっていました。
環境といっても「数値」よりも「地球環境への思想」が大きな柱となって生み
出された建築、
「建築」という言葉の中でなにか狭く縮こまってていた頭に「こんなやりかた
もあるじゃん!」と言って貰ったようでスカッとする建築でした。


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